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スイス発、グラウンドに立つ子供の気持ち
パパ、パパがこないだグラウンドの外に置いてあったゴールによじ登ってレフェリーに文句を言ったでしょ。あの時、僕はすごく頭にきて泣きそうになったんだ。あんな怒り方、今まで見たことがなかったよ。たぶん、レフェリーが間違ったんだとは思う。でも、僕がたとえパパの言うように「レフェリーのせいで」試合に負けたんだとしても、そんなことはどうでもよくて、僕はとても楽しかったんだ。
わかってほしいんだ、パパ。僕はプレーしたい、それだけなんだよ。僕は楽しみたいんだ。だから、僕がプレーをしているときには、「パスしろ!」とか「シュートだ!」とか叫び続けるのはやめて。
パパの言うことはあっているかもしれないけど、僕が緊張してしまうんだ。
パパ、もう1つあるんだ。試合中にコーチが僕のことを交代させても、怒らないで。
僕は、ベンチに座ってみんなが見るのだって楽しいんだよ。僕らは大勢いるし、みんながプレーしなきゃだめでしょ。
それから、僕にサッカーシューズをきれいにするやり方を教えてくれる?僕のなんだからパパがやってくれなくていいんだ。僕が自分でできるようにならなきゃいけなんだよ。
それからスポーツバックは僕が自分で持ちたいんだ。バッグにはチームの名前が書いてあるから、僕がサッカー選手だってまわりのみんながわかるだろ?僕、それが好きなんだ。
パパ、お願い。試合の後にママに「今日は勝った」とか「負けた」とかって話すのはやめて。ママには僕がとっても楽しんでいたって伝えてほしいんだ。
それから、僕がすごいシュートを決めたから勝った、って言うのもやめてね。だって、そうじゃなんだもの。僕がシュートを決めたのは、仲間が良いパスをくれたからなんだよ。勝ったのは、僕らのチームのゴールキーパーが必死に相手のシュートを防いてくれて、チームの仲間が全員でせいいっぱいがんばったからなんだ。(コーチが僕らにそう教えてくれるんだ。)
怒らないでね、パパ。こんなことを書いてしまったけど。
僕パパが大好きなんだ。練習に遅れてしまうので、これでおしまいにするね。練習に遅刻すると、今度の試合に始めから出してもらえなんだよ。
じゃあね。
出典: 日本サッカー協会「Players Firstハンドブック」